法話
2021/04/10
絵本法話~どうぞのいす~
絵本の内容
うさぎがいすを作り、「どうぞのいす」の立て札と共に木陰に置きました。初めに訪れたロバはそのいすの上にドングリを置いてお昼寝。その後に次々に訪れる動物たちはいすに置いてある物を楽しみ、何も置いてなかったら「後の人にお気の毒」とそれぞれ自分の持ち物を置いて帰りました。
昼寝から目覚めたロバが見たのは自分が置いたドングリではなく、クリでした。ドングリはクリの赤ちゃんだったの?と。ちょっと長すぎるお昼寝をしたロバでした。
うさぎは誰かのために!と、いすを置きました。使い方は人それぞれだけど、ロバは座るのではなく物を置く台として使いました。
でもそのお陰で、後から来る人来る人皆「何もなくては後の人がお気の毒」と次の人へ「どうぞ」をするのです。
まさに『どうぞのいす』ですね。
人間は皆自分が一番と思うものですが、心にゆとりをもって「どうぞ」が出来ると喧嘩や争いはなくなるものです。
なかなか出来ないですが、「どうぞ」と思い遣りを心掛けて穏やかに過ごしたいものです。
年度替わり、子どもも大人も新しい環境に置かれている人も多いのでは?環境に慣れるために大変かもしれませんが、お友達や職場の人へ『どうぞ』の気持ちを伝えてみてはどうでしょうか。
心に残る名作絵本
『どうぞのいす』
著者 作/香山美子・絵/柿本幸造
株式会社ひさかたチャイルド
読み継がれて40年。読むとほっこりしますよ。是非読んでみて下さい。【若坊守】