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法話
2021/07/10
だいこんのじんせい~絵本法話~

《内容》

 だいこんにはおでんになる夢がありました。でも他のだいこんと姿が少し異なっていたため敬遠され、その夢は叶いそうにありません。
 様々な工夫もしたけれど、それも実らず段々体もしわしわになり、次の野菜の肥料になる人生も有りだと土に横たわりました。
 すると、そこはただの土ではなく糠床でした。最後にはお漬け物になって食べてもらうことができました。
 おでんになることが出来ないだいこんは、人間に買ってもらえるように自分で色々と工夫しました。思い通りに行かないだいこんのじんせい、私達の人生に似ていますね。

 人生はなかなか思い通りにならず、嫌になったり落ち込んで悩んだりします。しかし、お釈迦様は「一切皆苦」と言われました。人生は苦なのです。そしてどんな人でも必ず悩みや苦しみを抱えているのです。

 私達は、
   思い通りになること   →当たり前
   思い通りにならないこと →辛い・苦しい

と考えてしまいがちですが、

   思い通りになること   →有り難い
   思い通りにならないこと →当たり前

と考えてみてはどうでしょう。そうなると気が楽になったり色々なことに感謝出来るような気がしませんか。

 それでも落ち込む私達ですが、いつも頑張ってると、フッと想いを変えてみることも大事なことです。前向きなだいこんが絵本の中から語りかけてくれたような気がします。
『だいこんのじんせい』
    著者 ふじむら まりこ
     出版社 ニコモ

電子書籍でも見ることができます。

前向きに頑張るだいこんに元気をもらえる1冊です。是非1度読んでみて下さいね。
【若坊守】