法話
2021/09/10
絵本法話~いのちの木~
《内容》
ある森に住んでいたキツネは仲間の動物たちと幸せに暮らしていましたが、段々年を取り、ある冬に亡くなりました。
動物たちはキツネが横たわっていた所に集まり、それぞれがキツネとの思い出を振り返ります。
するとそこからオレンジの芽が出てきました。それはキツネとの思い出が語られる度に成長するのです。たくさん語られた思い出と同じように大きな木になり、みんなのいのちの力、生きる支えとなりました。
皆に愛されていたキツネでした。亡くなってからも皆が集ってたくさんの思い出を語り合いました。そのお陰でお別れの際の辛いだけの哀しみは徐々に変化します。
亡くなっても皆の心には生き続けています。亡くなってから教えてもらうこともたくさんあるのです。
いてくれたらあったかい。いなくなってもあったかい。
亡くなった人はいつも心に。
死は避けて通れません。愛する人とも必ず別れは来ますが、いつまでもいつまでもおぼえていたいものです。
『いのちの木』
作絵/ブリッタ・テッケントラップ
訳/森山 京
発行所/株式会社ポプラ社
心がほっこりする絵本です。お彼岸も近いですし、是非親子や家族、友達、皆で読んで欲しいです。
そして読んだらお寺参り、お墓参りして大事な人と出遇わせていただきましょう。
亡くなった方はいつでも阿弥陀様と共にわたしにはたらきかけて下さっています。
南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ) 【若坊守】