≪あらすじ≫

　おきにいりの服が破れてしまった女の子。カラスを見て皆黒い色でつまらなさそうだけど、服の色が選べる自分は幸せだと思います。女の子がそう思っても、カラスは闇では皆同じ黒になるからなんでもないと言います。
カラスから他の動物へと「なんでもない」ことがリレーされて行くお話です。

　他の動物からコンプレックスだと思われている所は、自分にとっては長所。他の人に何て思われても自分の事は自分が１番わかっているから、かわいそうなんて言われても「なんでもない」。とっても前向きに捉える内容です。

　ついついお友達や他人を見て比べては「タラレバ」ばかり言ったり羨ましくなったりしてしまいませんか？でもどんな人も素敵な所があるのです。あなたも、この人もどの人も代わりのいない、かけがえのない存在です。そして捉え方次第で短所は長所にもなり、長所は短所にもなります。
　どうせなら、前向きに明るく捉えてみませんか？？自分で考えるとネガティブになってしまう人は友達や家族など、お互いに相手の良い点をあげてみるのはどうでしょうか。自分も自分以外の人の事も素敵な所を皆で伸ばしていきたいものです。

　自分のネガティブな点も自分が思うよりも周りの人はポジティブに捉えてくれることも沢山あります。

絵本『なんでもない』

作・絵／鈴木のりたけ

発行所／アリス館

　前向き、プラス思考、自己肯定の大切さを教えてくれる絵本です。
落ち込んでしまうこともあるけど、そんな時元気をくれます。
因みに絵本の最後のページにはクイズもあります。是非１度お手に取って見てみて下さい。【若坊守】