法話
2022/04/10
絵本法話~しろくまがきたぞ~
≪絵本の内容≫
子どもたちか遊んでいるとしろくまが現れました。逃げる子どもたち。追いかけるしろくま。
雪だるまかと思ったらしろくまだ、逃げろー。ソフトクリームかと思ったら、しろくまだ、逃げろー。
そんなことを繰り返してるとしろくまが泣き始めました。その様子を見た子ども達が鬼を交代。あそび疲れたら皆でちょっとだけお昼寝です。
追いかけるしろくま、逃げる子どもたち。しろくまが恐くて逃げているのかと思ったら何か様子が違うようです。しろくまは色々なものに変身して、子どもたちはどこか楽しそう。
物語が進むと、一緒に鬼ごっこをしていて遊んでいたことがわかります。この絵本の子どもたちは自分たちでしろくまが泣いた理由を考え、解決してみんなで楽しく過ごしました。
「しろくま=怖い」と思い込んでいるのは読み手なのかもしれません。
あまりよく知らない人を噂でこんな人だと決めつけてたけど、話してみたらイメージと全然違う、なんて経験ありませんか?
新年度が始まりました。思い込みを一旦置くと、あらたな世界が広がってくるかもしれません。そんなことを絵本の子どもたちが教えてくれる気がします。
第6回こころの絵本大賞 受賞作品
『しろくまがきたぞ!』
作・絵/山川 典夫
発行者/公益財団法人 仏教伝道協会
新たな出会いが多い季節に、世界が広がるような1冊です。どうぞ1度お手に取ってご覧下さい。【若坊守】