法話
2022/12/10
絵本法話~おじいちゃんのごくらくごくらく~
≪あらすじ≫
ゆうたくんはおじいちゃんのことが大好き。何をするにもおじいちゃんと一緒です。もちろんお風呂も一緒。いつも「ごくらく ごくらく」と口癖のように言うおじいちゃん。ゆうたくんも真似して言うと心が温かくなります。
おじいちゃんとの楽しい時間を過ごしていますが、やがて訪れる死。悲しいけれど、「ごくらく ごくらく」と言うと、おじいちゃんの顔が浮かんできて幸せな気持ちになるゆうたくんでした。
お風呂、温泉に入ると昔から「ごくらく ごくらく」と言うのが当たり前のように伝わっていますね。皆さんも1度は言われたことがあるんじゃないでしょうか。
極楽とは、極楽浄土、阿弥陀様のくにです。苦しいことは何も無く、阿弥陀様のもとで過ごせるところです。ゆうたくんのおじいちゃんは間違いなく極楽浄土へ。
おじいちゃんが亡くなり、ゆうたくんとおじいちゃんは少しの間のお別れをしましたが、また遇える世界があるのです。極楽浄土で。ゆうたくんは「ごくらく ごくらく」の言葉でおじいちゃんが笑顔で傍にいてくれると感じられるんですね。
亡くなった方はいつでも「南無阿弥陀仏」と共に寄り添って下さいます。姿が見えなくても、いつも心の中に。そして私も還るところは同じ、極楽浄土なのです。また遇える日を楽しみに日々を大切に過ごしたいですね。
『おじいちゃんのごくらくごくらく』
作/西本鶏介
絵/長谷川義史
発行所/鈴木出版株式会社
誰もが避けて通れない死。ゆうたくんとおじいちゃんの絆に心がぽかぽか。是非読んでみて下さい。【若坊守】