『ふまんがあります』

≪内容≫
　女の子は普段思っている不満をお父さんにまっすぐにぶつけます。お父さんは困りながらも女の子の疑問に１つずつ答えます。
お父さんは子どもだったから女の子の気持ちもわかる。でも子どもだってズルいところがあるんじゃないかな？
　さぁ、女の子は何と答えるのでしょうか？

　子どもの時、大人を見ていて
「いいな～自分も大人のようにしてみたい！」と思ったことはありませんか。遅くまで起きていたい、お菓子いっぱい食べたい、学校休んでみたい、等々。
　でも思い返してみると、何故大人と同じことをしたらダメなの？って、納得いく説明してもらったかなぁ？と…説明してもらっても羨ましさは消えなかった気がします。　
　子どもは大人が思うより、色々なことを感じ取ったり考えているものです。疑問を持つことは大事、調べて知ることも大切ですね。
　この絵本をきっかけに、一緒に疑問や不満に向き合ってみてはどうでしょうか？お釈迦さまが説かれた「一切皆苦」。その通り、世の中思い通りにいかないことだらけ。親子でも自分の事さえも思うようにはいきません。

　子どもは大人のすることを良く見ています。学ぶは真似ぶ。大人だって失敗だらけだけど、失敗も悪い所も認めつつ、子どもとしっかりと向き合える大人になりたいものです。

　クスッと笑いながら親子で読める絵本です。


　『ふまんがあります』
　作・絵／ヨシタケシンスケ
　発行所／株式会社ＰＨＰ研究所

どうぞ１度お手に取ってご覧下さい。