法話
2023/07/01
7月の掲示板
死から逃れて 迷う人あり
死を見つめて 目覚める人あり
生まれたからには必ず死にます。しかしながら私たちは死を恐れ、忌み嫌い目を背けているのではないでしょうか。
月忌、法事、また葬送儀礼までもが簡略化されてしまう時代となりました。
浄土真宗ではお聴聞を大切にし、如来様の教えを聞かせていただきます。
法事等は亡き方を通してこのわたしの「いのち」を教えていただく仏縁なのです。
死は不思議ではありません。
いつ死んでもおかしくないものが今生きている、生かされていることこそが不思議なのです。
わたしの「いのち」は当たり前の「いのち」ではありません。多くのバトンを願いを受け継いだ「いのち」です。
仏縁を大事にして、生死を見つめ直し今を大切に生かせていただきたいものですね。【若坊守】