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法話
2023/08/10
絵本法話~なまえのないねこ~

≪あらすじ≫
 名前のない猫が名前探しに出掛けます。色々な猫の名前を知って、自分の名前は何が良いか考えます。この猫が本当に欲しかったものとは…。
 名前のない猫は生まれてから1度も名前をつけられたことがなく、他の猫達の名前とその意味を聞いて自分の名前について考えます。あれこれ考えるけどどれもこれも違う気がします。最後に女の子と出会い、女の子が声をかけてくれます。
 そこで名前が欲しかったんじゃない、呼んでくれる人が欲しかったことに気づいた猫でした。

 名付ける行為は愛情そのものです。赤ちゃんが生まれたら親や赤ちゃんに関わる人が願いを込めて愛情込めて付けるのが名前です。名前には承認の意味もあって呼んでもらえるって嬉しいですよね。相手がいてこそ呼んでもらえます。自分の名前はもちろん、他人の名前も愛情の証です。そう思うと愛おしくなりますね。どの名前もいただいた名前です。大切にしたいですね。
 我が家にも迷い込んで来た猫がいました。衰弱してるところ世話して飼うことになったのが、HPやインスタグラムに登場してるお寺のにゃんこ「テン」です。名前はお寺のTempleから取って「テン」お寺の猫という意味です。朝に夕に仏さまにお参りする子になりました。有り難いです。仏さま、テンを生んでくれた両親やその両親に感謝です。
お盆が近づきました。皆さんもお寺やお墓にお参りして手を合わせて仏さまをはじめ、わたしにいのちを与えて下さった方々に感謝の気持ちを表してみませんか??

 『なまえのないねこ』
    文/竹下文子
    絵/町田尚子
 発行所/小峰書店

 「ほんとうに欲しかったもの」とは…深く考えさせられる絵本です。どうぞ読んでみて下さい。【若坊守】