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法話
2024/03/01
3月の掲示板

生かさるる 

いのち尊し

けさの春

中村久子
 中村久子さん(以下中村さん)と言えば、幼い時に両手両足を失いながらも、懸命に生きられた方です。中村さんは42歳の時に『歎異抄』に出遇われ、お念仏を喜ばれました。50歳頃から執筆、講演活動を始め、このような言葉を残しておられます。
「『無手無足』は仏より賜った身体、生かされている喜びと尊さ(を感じる)」
「人間は肉体のみで生きるのではなく、心で生きるのだ」(wikipediaより)
 私たちはみな、仏様より賜った命を生かされ、生きています。命とは、肉体のみのことではなく、心でもあるということです。「心で生きる」このことが今、大切になってきていると思います。いのちの尊さに感謝しつつ、今、心は何を望んでいるのかを自分に問うてみることで、より生かされている喜びを感じられるのではないでしょうか。今を感じることは、今を生きることです。今朝も新しいいのちが始まりました。お互いに春を感じてみましょう。称名。【副住職】