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法話
2024/03/10
絵本法話〜てんごくのおとうちゃん〜

《あらすじ》

 子どもの頃に亡くなったお父さん。皆は「小さいのにお父さんが亡くなったなんてかわいそう」って言うけどそんなことはないんだ。と前向きに生きている男の子(作者の長谷川義史さん)のお話です。
 お父さんと過ごした時間は短いけど、思い出はいっぱいいっぱいあった男の子。色々な場面でお父さんのことが思い浮かびます。

 男の子は皆が言うように可哀想な子どもでしょうか?お父さんがいなくて寂しい思いをしたこともあったかもしれませんが、お父さんとの思い出は沢山ありました。お父さんを思えば可哀想と言われないように、お父さんが悲しい思いをしないように悪いことはしないと心強く生きられるのです。

 「愛別離苦」愛する者と別れていかなければならない苦しみがあります。でも亡き方はいつでもどんなときでも仏さまと一緒に寄り添って下さってます。一時の別れで、また遇える世界があるのです。
 お彼岸が近づきました。いつも一緒にいてくださる方があるのに、すぐ忘れがちな「私」です。改めてお彼岸にお参りして、亡き方の声と仏様のお話聞いてみましょう。
 『てんごくのおとうちゃん』
   作 / 長谷川義史
  発行所/ 株式会社 講談社

 生きてること、生かされていることは有り難いんだとの長谷川義史さんからのメッセージがこもった絵本です。ちょっぴり泣けたり胸が熱くもなるけどユーモラスな表現で大切なことを教えてくれます。
 是非読んでみて下さいね。【若坊守】