法話
2024/08/10
絵本法話〜へいわってすてきだね〜
〈あらすじ〉
「ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。このへいわが、ずっとつづいてほしい。みんなのえがおがずっと、つづいてほしい。」
2013年、沖縄県「平和の詩」最優秀賞受賞作品。慰霊の日の式典で、6歳の少年が朗読する凛々しい姿が報道され、全国で大きな反響を呼びました。長谷川義史が、与那国島の安里有生君を訪れて描きあげた沖縄発、平和へのメッセージの絵本です。
ウクライナとロシアの戦争が始まった際に、全国の浄土真宗の寺院が掲示板、SNSで掲げた言葉に「兵戈無用」がありました。親鸞聖人が真実の経と仰がれた仏説無量寿経に、「 兵戈無用 」という言葉が出てきます。 「 仏の教えにあえば人は己の至らなさを自覚し 、 お互いを尊敬し 、 よって軍隊 ( 兵 ) や武器 ( 戈 ) を持つ必要はない 」 との意味です。
安里君は6歳でストレートに平和について語り、誰が読んでもわかるように教えてくれています。
人のこころから平和は生まれるし、人の心から戦争は起きるんですね。「兵戈無用」平和のためには一人ひとりが心がける必要がありますね。安里君の想いを世界中の人へ届けたい!との思いから描かれた絵本です。子どもも大人も読んで平和の尊さを広めていきたいですね。
『へいわってすてきだね』
詩/安里有生
画/長谷川義史
発行所/ブロンズ新社
今年終戦79年。あの悲惨な戦争を忘れられる前に、平和の有り難さ大切さ、戦争の醜さ愚かさを伝えていかなければなりません。6歳の子どものストレートな気持ちがダイレクトに伝わって来る一冊です。どうぞ読んでみて下さいね。【若坊守】