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法話
2024/09/10
絵本法話〜メメント・モリ〜

《あらすじ》

 いつか訪れる死。どんなだろう?先に亡くなった大好きなおじいちゃん、おばあちゃん、にゃーごはどこに行ったのか?探す旅に出る主人公。でも探せど探せど見つからない。そんな時に聞こえてきた大好きな声。そうか、大切な人は、ずっと心の中にいるんだね。
 メメント・モリとは、「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」「死を想え」という意味を持つラテン語の言葉です。現代では主に「死を意識することで今を大切に生きることができる」という解釈で用いられることが多いようです。現代の日本では必ず訪れる死を避けているようなところがあります。「死んだらおしまい」ではありません。亡き先人方はいつでも私たちを思って導いて下さっています。いつもともに。それに気づけば自ずとおかげさまと手が合わさるでしょう。
 
 御先祖の中の1人でも欠けていたら生まれるはずのない私。いつも自分の事で精一杯の私は、いつも思って下さる方の事はついつい後回しにしてしまいます。お彼岸のご縁に改めてお寺やお墓で、お仏壇で阿弥陀さま、御先祖の皆様、今私が生かされていることに感謝しませんか。そんなきっかけになる一冊です。【若坊守】
『メメント・モリ』
 文/大森元貴
 絵/大谷たらふ
 発行所/株式会社KADOKAWA

 QRコードを読み込むと作者・大森元貴のリリックビデオが見られます。メメント・モリの素敵な曲も是非一緒にお聴き下さい。

 「メメント・モリ」
  作詞・作曲・編集/大森元貴(MrsGREENAPPLE)

 旅立つ日が来るでしょう
 わかっているけど、どんなだろうな
 怖い気も確かにするけれど
 まだよくわからないや

 別れの寂しさを知る
 今でもアナタを感じるんだ
 実は側に居たりするのかな
 そうだと良いな。
 
 僕もいつの日か全部
 置いて逝かなきゃいけないけど
 今日までの幸せ数えたら
 なんてこと無いのです。

 心の中にどうか
 居場所を作って置いて欲しいな
 たまにはこれからの話じゃなく
 今までを話そうか。

 君もいつの日かきっと
 遠くへ旅に出ちゃうけど
 思い出と生き続けるのでしょう
 寂しくは無いでしょう?

 向こうの世界では
 何を「亡くなる」と意味付けるんだろう
 僕を忘れるその時まで
 生き続けるのでしょう

 僕もいつの日か全部
 置いて逝かなきゃいけないけど
 今日までの幸せ数えたら
 なんてこと無いのです。

 いつかいつの日か全部
 置いて逝かなきゃいけないけど
 生まれた意味に喜べるから
 なんてこと無いのです。
 自分の最期は
 なんてこと無いのです。