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法話
2024/10/20
10月の法話(10/17讀賣新聞の記事)

 先日10月17日の讀賣新聞に"中高生ら主体「学びの場」"という記事がありました。
「鹿児島市の喜入町で今から三年ほど前に、当時高校一年生だった東(ひがし)琴乃さんが「喜入マナビバプロジェクト つわぶき」という団体を設立し、自由に学べる無料自習室を開設しました。
 地元の中学でアンケートを実施したところ、約8割の学生が「自習室が欲しい」と回答したとのことです。東さんはすぐに団体を設立し、最初はお寺の一室を借りて始まりました。
 自習室は喜入中学校の定期テスト前に開設します。大学生も協力し、勉強を教えています。夏休みなどには、実験教室や天体観測のほか、お祭りなども商店や企業などのサポートを得ながら開催しています。」
「東さんのコメントです。
「子供たちが経験から何を学ぶかは人それぞれ違う。どんなイベントでも何かを得ることができる。」
 現在「つわぶき」は中高生31人で活動しています。現会長の迫さんのコメントです。
「最初は子どもだけの活動と思っていたが、色んな大人に支えられているのだと分かった。ポスター作りを担当し、イラストレーターが夢から実現可能な目標になった。」」
 記事の内容を読んで、教育の形が変化してきているように感じました。学校で学ぶことももちろん大切ですが、学生が主体となって、地域にかかわっていくことで得られる経験もまた貴重であるように思います。現会長さんのコメントにもあるように、自らの夢が目標になった人もおられます。一人一人が主であり、行動することで形になっていくことをこの記事はよく表しているように思います。
 私たちはつい私一人では大したことはないと思いがちになりますが、一人一人の思考と行動が地域をも変えていく力になっていくことを彼女たちの活動を通して、学ばせて頂きました。称名。【副住職】