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法話
2024/11/20
11月の法話(寺院活動推進研修会)

 昨日、本願寺津村別院(北御堂)で、寺院活動推進研修会に参加させて頂きました。
 研修会の講師は、私の中央仏教学院時代の友人の南荘(なんじょう)摂(おさむ)さん、テーマは「自坊と向き合う ~使命や強みに焦点を当てて~」でした。
 講演では、南荘さんの御自坊の教覚寺での様々な活動を紹介されていました。
 活動を紹介された中で、南荘さんが大切にされていることは、「法縁家族」という概念でした。「法縁家族」とは、阿弥陀様を親様と仰ぎ、門信徒の人々みんなが家族のように、参画していくお寺の有り様です。また、浄土真宗の「一緒性」ということも強調されていました。これは、みんなが一緒ということではなく、お互いに尊敬と感謝の心を持って、共に活動していくということです。
 最後にお寺の使命と無形の価値というお話をされました。お寺とは、「人と人が繋がる場所」、「自分がいてもいい場所」、「本当の話が聞ける場所」の3つを提示され、その上でお寺の使命とは、「誰にどのような価値を提供する存在であるか」を示し、社会における存在意義を端的にわかりやすく伝えるものと定義されていました。
 お寺の「無形の価値」とは、樹木の根っこのように目には見えないけれども、門信徒の人々、組織、関係性の力によって、見える樹木の部分、お寺の建物や財務が支えられていることをお話されました。
 講演の後、参加者それぞれのお寺の強み、弱み、使命についてのワークシートを書いた後、近くの参加者との話し合いの時間が設けられました。私の隣の方は、摂津市のあるお寺の総代をされている方でした。その方がこのようなお話をされていました。
「お寺の中でどのような活動がされているか、門信徒は殆ど知りません。私たち門信徒が意見を述べたり、お寺と関わりが持てるような環境を望んでいます。昔の床屋さんのようにお寺で色々な情報が聞ける場所であるといいですね。」

本当にお寺がそのような場所になれば良いと私自身も思います。円満寺を「みんなが笑顔で楽しく過ごせるようなお寺」にしていきたいと思っています。今後もえんまんじカフェやヨガも続けて活動してまいりますので、宜しくお願い申し上げます。称名。【副住職】