法話
2024/12/10
絵本法話〜ことばのかたち〜
《あらすじ》
言葉が目に見えたらどんな形をしているのでしょうか?嬉しい言葉は?悲しい言葉は?ハートの形?それとも鋭い刃物のような形?
形が見えないから救われることもあれば、見えないからこそ傷つくこともあります。あなたの言葉はどんな形をしてるでしょうか?
1つの言葉で嬉しくなったり、1つの言葉で落ち込んだり。言葉が形として目に見えたらどうでしょう?人が喜ぶ言葉を沢山言えるようになるでしょうか?傷つける言葉は言わないでおけるでしょうか?目に見えないからこそ考えて発したり、ついポロッと出てしまったり。
「和顔愛語(わげんあいご)」という言葉をご存知でしょうか。?仏教用語で、仏説無量寿経というお経に「和顔愛語にして、意を先にして承問じょうもんす」とあります。現代語としては「表情はやわらかく、言葉はやさしく、相手のこころを汲み取ってよく受け入れ」と訳されています。
浄土真宗の開祖である親鸞聖人はこの言葉を大切にされていました。
お金や物がなくても誰にでもできるほどこしである 「無財の七施」というのがありますが、そこには、「やさしい言葉で相手に接するほどこし」や、「善意に満ちた和やかな顔と明るい姿で相手に接するほどこし」があります。
人と関わる中でとても大切なことですが、心にゆとりがなければなかなか出来ることではありません。現代では豊かな生活をしていても、様々なことに追われ、その心の余裕が持てない人も多いかと思います。
しかし、そんな世の中だからこそ、お経に書かれている仏様の教えにあるように、相手のこころを汲み取ってよく受け入れ、「和顔愛語」を忘れないよう心がけたいものです。
『ことばのかたち』
著 者/おーなり由子
発行所/株式会社 講談社
自分の発している言葉はどうかな?と、ハッとさせられる一冊です。是非ご覧ください。【若坊守】