法話
2025/01/20
1月の法話(大寒)
本日は大寒です。一年で最も寒い日とされていますが、大阪は比較的穏やかで暖かい一日となりました。各地で大寒に因んだ様々な行事が行われたようです。天竜川では、神職の方々が上半身裸で川に入る「みそぎ」という行事の様子が報道されていました。インタビューを受けた方は、「今まで生きてきた中で一番寒かったです。」と答えておられました。正に身も心も引き締まることだったでしょう。
私は浄土真宗の僧侶です。ですから、つい「神職の方も大変な修行があるな。私たちはこんな修行をしなくてもよい、良かった良かった。」と思い、胸をなで下ろしているところです。また、私は寒がりですので、寒さが厳しいですと、温かさが本当に有難く感じます。大阪では氷が張る光景を見ることは無くなりましたが、ある日郊外のお参りに行きますと、氷が張っていました。親鸞聖人の御和讃を思い出します。
罪障功徳(ざいしょうくどく)の体となる
こほりとみづのごとくにて
こほりおほきにみづおほし
さはりおほきに徳おほし (親鸞聖人『高僧和讃・曇鸞讃』)
私たちの心は氷のように固く、常に固定観念に縛られてばかりいるのではないでしょうか。その氷を溶かす水のように、阿弥陀様は暖かい慈悲の心を注ぎ続けて下さいます。障り(煩悩)がそのまま功徳となる、そのようなおはたらきに私たちは今、ここに出遇っています。厳しい修行をして煩悩を無くす必要のない、暖かい阿弥陀様のお慈悲を大寒を通して、お味わいさせて頂くことであります。称名。【副住職】