法話
2025/02/01
2月の掲示板
人生は 断捨離できない
わたしは積み重なった
すべてのご縁の 集合体
先月、月参りに伺いましたら、あるご門徒の方がお誕生日を迎えられました。84歳になられたのですが、ある日、学生時代からの友人に出会われたことをお話されました。
「ここまで生きてこられたことは、改めて自分の力ではないご縁のはたらきと感謝しております。先日、何人かの友人と会いましたが、そうした友人一人一人との出会いも、私のはからいを超えた積み重なったご縁によるものであると思っています。」
人生は断捨離できないとは、全てがわたしの「はからい」ではないということではないでしょうか。断捨離をするときは、要るもの、要らないものをわたしの主観で判断します。しかしながら、人生は「積み重なったすべてのご縁の集合体」ということです。すべてのご縁は私の「はからい」を超えています。私の都合の良し悪しではないということです。その意味で、すべてのご縁はご恩であると頂くことが出来ます。改めて浅原才一さんの詩をご紹介したいと思います。
「ご恩思えばみなご恩 この才一もご恩でできました なむあみだぶつ、なむあみだぶつ」
称名。【副住職】