法話
2025/02/10
絵本法話〜かってもまけてもいいんだよ〜
《あらすじ》
ガストンはサッカーをしていて、なかなか上手くシュートが決まらずイライラしていました。ママに「あせらず、あきらめず、いっぽいっぽすすめば上手になれるよ」と言われます。
うまくいかないときは、みんなが笑うから恥ずかしい気持ちになったり、腹が立ったりするものです。でも、ガストンのママはそんな気持ちを優しく受け止めながらも、ゲームは楽しむことが一番大切だと教えてくれます。
ガストンは、教えてもらったようにイライラしそうになっても我慢強く頑張ることの大切さを学んでいきます。
楽しむのが一番とわかっていても、勝てば嬉しいけど負ければ悔しいものです。負けても楽しめるのはなかなか難しいですよね。
お釈迦さまは、「人は〈わがものである〉と執着したもののために悲しむ」という言葉を残しておられます(『スッタ・ニパータ』)。
あらゆる物事を自分の思い通りにしたいという思いこそ、自らを苦しめるもととなります。とらわれを離れたやわらかな心を育むこと。これが仏教の基本姿勢です。
日々の生活の中でちょっとしたことで不安になり、落ち着かない私たちですが、「摂(おさ)め取って決して捨てない」という阿弥陀さまのお心に出あうとき、少しずつ自らの心と体の力が抜けた生き方に恵まれるでしょう。
ガストンも悔しい気持ちになった時でもどんなときも寄り添ってくれる優しいお母さん、お母さんの言葉に頑なになっていた心も体も解れたことでしょう。「勝っても負けても良い。楽しむことが一番」と受け止めてくれるお母さんがいるからこそ、安心してチャレンジすることができる。とらわれを離れたやわらかな心、とても大切ですね。
さあ、ガストンのように何事も楽しんでチャレンジしてみましょう。新しい世界が待ってますよ♪
文・絵/オーレリー・シアン・ショウ・シーヌ
訳 /垣内磯子
発行所/株式会社主婦の友社
ユニコーンのガストンとママとの会話を通して、子どもたちにもイライラした気持ちを上手く抑えられるよう寄り添うメッセージが伝わってくる素敵な絵本です。是非読んでみてください。【若坊守】