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法話
2025/03/10
絵本法話〜わすれていいから〜

《あらすじ》

 拾われた猫と生まれたばかりの赤ちゃんが一緒に成長していきます。二人はいつもくっついていたけど、赤ちゃんが少年になり、学校や友達と遊ぶため、猫との時間がだんだん少なくなっていきます。そして猫が気がつくと、青年となった「おまえ」がいないことが多くなって――。
 猫ちゃんを通して、いつでも温かく寄り添って見守ってくれてる存在に気づかされます。普段はいるのが当たり前。有り難さに気づくことも出来ません。いなくなって変化して初めて気づかされるのです。猫ちゃんは成長する「おまえ」に少しづつ寂しさを感じていたのかもしれません。でもそれは普通の事で、自分で新しい縄張りを見つけたのだと納得します。
 家族や大切な人と過ごすこの時間が永遠には続かないと気づくことによって、いま大切な人と過ごしているこの時間が実はとても尊い宝の時間であると気づけるのです。猫ちゃんは「おまえ」との時間を大切に過ごしつつ背中を押してあげていたのですね。
 両親、祖父母などの家族はもちろん、亡くなられたご先祖の皆さんもいつでも阿弥陀様と一緒に「大丈夫だよ、常に見てるからね、ひとりじゃないからね」といつも寄り添って下さってます。

 この春、新しい一歩!と踏み出す方も多いでしょう。お寺や家のお仏壇、お墓にもお参りして感謝の気持ちを伝えてみましょう。きっと安心して新たな一歩を踏み出せますよ。
 『わすれていいから』
著/大森裕子
発行所/株式会社KADOKAWA

当たり前に過ごしている時間が愛しくなる大切な人に贈りたい絵本です。是非お手に取って読んでみてください。【若坊守】