《あらすじ》

　ねずみのミックは仲間たちと暮らしていますが、自分に自信がなくてなかなか遊びに誘うことが出来ません。どうやったら誘えるようになるのか、考えて工夫し始めます。
さぁミックは皆を遊びにさそうことが出来るのでしょうか？

　ミックは皆を遊びに誘いたい。そのためにはどうしたら良いか色々考え試しました。かっこよくなるために。でもなかなか上手く行きません。太陽がどうしたいのか問い、ミックはもう一度本当はどうしたいのか考えます。

　太陽は本当はどうしたいの？と見守ってくれています。答えはくれないけどずっと見守ってくれる。阿弥陀さまも太陽のように絶えず照らし続け、苦しい時悲しい時、嬉しい時喜びの時、いつも寄り添って下さっています。

　お釈迦様が２５００年以上前に「一切皆苦」とおっしゃられたように、人生には色々なことがあり、上手くいかない時の方が多いです。反省は勿論大切ですが、失敗を無駄にせず、多くのおかげさまに気づきながら「これからどうなりたいのか、どうしたいのか」を大切にしていきたいですね。

　頑張っているのに上手くいかない。そんな時は本当はどうしたいのか、原点に立ち返ることも大事ですね。誰かに教えてもらうことも良いですが、自分に問うてみることも時には大切です。上手くいかないとき、そっと背中を押してくれる絵本です。

　『ほんとうは、どうしたいの？』
　　文／由美村嬉々
　　絵／すみもとななみ
　監修／久野和禎
発行所／株式会社講談社

　どうぞお手に取って読んでみてくださいね【若坊守】