法話
2025/09/20
9月の法話(大阪・関西万博に行ってきました)
今月の11日の夜に、万博に行ってきました。行きたい国のパビリオンを決めてましたので、平均30分程度並びましたが、スムーズに3か国とコモンズ(様々な国が展示しているパビリオン)一か所を回ることが出来ました。このように目的を持って行くと、短時間でも満足することが出来ます。今になって万博に行くことを決めたのは、門信徒の中で既に万博に行かれた方々から「人は多いが、楽しいですよ」と聞いたからです。
万博は、様々な国が特色のある展示をするので、私にとっては非常に興味深いです。正に「青色青光黄色黄光赤色赤光白色白光」、「みんな違ってみんな良い」の世界のように感じました。国単位でもこれだけ特色があるのですから、私たち一人一人は、お互い違っていて当たり前です。ですから、お互いの違いを認め合って、比べず、「尊敬と感謝の気持ち」を持つことが大切です。
それは、お経様に描かれている世界なので、お浄土のお話でしょうと思われたかもしれません。しかし、私たちが今、生きているのは、物質世界であり、分離を経験しています。青色を青色、黄色を黄色と感じられるのも今だけです。そうした違いがあるから、面白いのです。一人一人がそのように表現できる社会を築くには、根底に「尊敬と感謝の気持ち」が必要になります。そのためには、お互いを知る事が大切です。人々が交流し、信頼関係ができることで、共有していくことが出来ます。万博が楽しいように、私たち一人一人が集まって、ありのままの自分を表現することもまた楽しいのです。「大いに楽しんで生きよう」と御釈迦様が言われたように、私たちも生きていきましょう。称名。【副住職】