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法話
2026/02/01
2月の掲示板

「腹が立ったら鏡を出して顔を見ろ

鬼の姿が無料(ただ)で見られる」

「鬼は世間ではなく 私の中にいるのです」
 2月3日は節分ですが、それに因んで2月の掲示板は、鬼をテーマにしました。私たち浄土真宗では、鬼は外では無く、内にあるものと聞かせて頂きます。これは、親鸞聖人が、私たちの心の有り様を深く見つめられたからです。その有り様とは、具体的には、三毒の煩悩(貪欲、瞋恚、愚痴)となります。この中で腹が立つということは、瞋恚(しんに)に当たります。
親鸞聖人はこのようにお示しです。

「「凡夫(ぼんぶ)」というのは、わたしどもの身には無明煩悩(むみょうぼんのう)が満ち満ちており、欲も多く、怒り、腹立ち、そねみ、ねたむ心が絶え間なく起こり、体を脱ぐその時まで、止まることもなく、消えることもなく、絶えることもない。」

そして、続けてこのようにお示しです。

「無礙光仏(むげこうぶつ、阿弥陀仏のこと)の光明の御心におさめとって下さるので、必ずお浄土に至ることができ、阿弥陀如来と同じく、お浄土のさとりの花のように生まれ、この上ない大いなるさとりの境地をひらかせて頂くのです。」
 確かに鬼は私の中にいますが、既に私たちは、阿弥陀様の光明におさめとられ、お念仏の道を歩ませて頂いています。阿弥陀様は私たちの中にいる鬼の正体をよくご存知です。ですから、鏡の前ではなく、お仏壇の前に座って下さい。そして、人には言えないような愚痴を思いっきり吐いて頂いても大丈夫です。全て阿弥陀様が引き受けたと聞いて下さいます。鬼と自覚できるはたらきに既に私たちは出遇っているのです。朝起きた時、鏡の前では、「感謝します。ありがとうございます。南無阿弥陀仏。」と自分に言って、今日一日を過ごすのが良いのではないでしょうか。称名。【副住職】