掲示板記事詳細

古文書
2024/06/15
往来手形③

原文

         往来手形一札
一肥後之国熊本城下新壺井町菜種屋
  和三治佐蔵やす右親子三人代々浄土
  真宗ニ紛無御座候然此渡御門跡
  二十四拝順拝仕度旨願出往来
  遣し申候御法度之切支丹ニ而者
  決而無御座候諸国御関所無滞
  御通せ可被下候萬一道中ニ而行暮
  候らハゝ其所之御沙汰ニ御取斗可被下候
  猶病死仕候らハゝ其処之御沙汰ニ御取
  捨可被下候為後往来一札如件

   天保十一年子三月日  肥後熊本城下
                光蓮寺㊞

   国々所々関所
       御役人中

書き下し文

         往来手形一札
一肥後の国熊本城下新壺井町菜種屋
  和三治佐蔵やす右親子三人代々浄土
  真宗に紛れ無く御座候 然るに此たび御門跡
  二十四拝順拝仕り度旨願い出 往来
  遣し申し候 御法度の切支丹にては
  決して無く御座候 諸国御関所滞り無く
  御通せ下さるべく候 万一道中ニて行き暮れ
  候らば 其所の御沙汰に御取斗らい下さるべく候
  猶病死仕り候はば 其処の御沙汰に御取り
  捨て下さるべく候 後の為往来一札件の如し

   天保十一年子三月日  肥後熊本城下
                 光蓮寺㊞

   国々所々関所
       御役人中

解説