お知らせ
2021/01/01
新年のご挨拶
あっという間で、令和も3年になりました。どうぞ本年も宜しくお願い申し上げます。
さて、お正月といえば、蓮如上人御一代記聞書』に書かれている、
「道徳はいくつになるぞ、道徳念仏申さるべし」
という、蓮如上人の言葉が思い出されます。
新年に蓮如上人が弟子の道徳さんに「道徳は何歳になったのだ、お念仏を申しなさい」と、言われました。
新年を迎えると、私たちは「おめでとう、おめでとう」と祝辞を述べて浮かれますが蓮如上人は、「何が本当にめでたく、歳を重ねるということはどういうことか」を問われ、「いつまでも同じではない。だからこそ今を大切にしなければならないぞ」とお教え下さっているのです。
私たちが生かされているこの世界はとどまることなく、常に変化していく世界です。肉親との別れ、勉強、仕事上での挫折、人間関係に悩み、突然の事故や、病気になってしまうこともあるかもしれません。どのような人生の問題にぶつかっても、如来様のお救いの中にあることを思い、お念仏申す身となってくださいと、蓮如上人がよびかけてくださったのです。
新年を迎え歳を重ねるということは、いよいよ「生の意味、死の意味」をしっかり考えなければならない時期であることであるとお示し下さっているのです。。生まれたからには誰もが1分、1秒着実に死に近づいています。蓮如上人のきびしい問いかけをしっかりと心に置き、「今」を大事にして本年もお聴聞しお念仏申す身にさせていただきたいと思います。
合 掌
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